2階病棟は、主に食道がん、大腸がんの術前検査、内視鏡治療目的の患者さんが入院されています。特に食道がんのESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を受けた患者さんへ、生活背景や食生活を考慮し、栄養士と連携を図りながら個別的な栄養指導に力を入れています。退院後の生活を安心して過ごせるよう、患者さんやご家族の立場にたって心温かい看護の提供を大切にしています。
3階病棟は、主に食道がん・胃がんの術前検査、治療で入院する患者さんの多い病棟です。医師や栄養士、薬剤師、MSW等の他部門の医療スタッフと連携をとり、放射線治療、化学療法、内視鏡治療などを受ける患者さんへより良い看護の提供を目指して日々努力しています。私たちは患者さんやご家族の思いに寄り添い、誠実に対応し思いやりのある看護を大切にしています。
4階病棟は、肝・胆・膵臓疾患、食道がんや大腸がんの手術前検査・治療する方が入院されています。早期に患者さんの苦痛を緩和し退院することができるよう、看護師と看護助手が新人からべテランまで互いに協力しあい、いつも笑顔で患者さんの生活を支援しています。窓から見える恵庭岳、藻岩山、札幌ドームも絶景です。
診療科では、外来通院・治療をされている患者さんとご家族が、その人らしく、安心して在宅で過ごせるように、医療ソーシャルワーカーや訪問看護ステーションと連携し支援しています。定期的にケースカンファレンスを行い、患者さんの立場に立って考え、より良い看護の提供を目指しています。
内視鏡室では、13,000件/年以上の内視鏡検査・治療を行っており、特に食道ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は全国でも上位の治療件数となっています。患者さんが安心して検査・治療を受けられるように、丁寧な説明と声掛けを心がけ、内視鏡看護の専門性を高めるため日々研鑽しています。
私たちは、患者さんが「受診して良かった」と思って頂けるよう、明るく笑顔で対応することを大切にしています。
皮膚トラブルと脆弱な皮膚に対する予防的スキンケアを中心に褥瘡などの創傷管理、排泄管理、ストーマ保有患者さんのスキントラブルの相談とケア指導など担当看護師にアドバイスを行い、看護師と連携を図りながら患者さんと家族の方に看護実践を行っています。
「患者さんや家族が入院及び自宅での生活で困ることがないか、認定看護師として何ができるか」をいつも考えています。基本的なスキンケアに対する知識、技術の向上を目指して研修会の開催を行い、組織としてスキルアップができるよう努力しています。
化学療法を受ける患者さんは、つらい副作用や長期間続く治療、それに伴う生活の変化など、多くの苦痛や不安を感じながら治療を受けています。
患者さんや家族が安心、安全、安楽に化学療法を受けられるよう、副作用への対処やセルフケアの指導を他職種と協同しながら行なっています。
また、新しい知識・技術の習得を心がけ、治療に関わるスタッフへ伝達し、看護の質の向上に努めています。
平成30年1月より恵佑会第2病院へ配属となり、新たなスタッフと一緒に化学療法を受ける患者さん・家族のために何ができるかを考え、活動の幅を広げていきたいと考えています。
看護部長挨拶
当院は、内視鏡検査・治療中心に高度な内科医療の提供を目指して開院し、5年が経過しました。 社会医療法人恵佑会の組織の1つとして病院理念のもと、多職種が協働して患者さんが希望する高度ながん医療を受けられる環境を整え、地域医療に貢献しています。 看護部は恵佑会札幌病院と協働し、消化器の術前看護、内視鏡の専門的治療における看護を中心とした看護の提供を行っています。 食道がん患者の術前の栄養評価や内視鏡治療後の食事に関する援助などを通じて患者の生活に目を向け、質の高い看護実践が提供できるよう看護師の育成に力を入れています。
看護部長代理 津村 寛子