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おなかを元気に【1】消化器の働きとは?胃腸の役割を知って健康に!

お腹を押さえる女性

イラスト案

 

 

消化ライフ編集室 早寝早起き、食べること大好き、目指せ!アンチエイジングを心がけている健康オタクのちぃちゃんです。

 

 

美味しいものを食べていると、とっても幸せな気持ちになる私なのですが、先日、高校時代の友人と久しぶりに我が家でホームパーティをした時のこと、その友人はあまり飲まない・食べない・楽しくない。といった感じなのです。

まさか私といるのが嫌?一瞬不安に思いながら、何か悩みでもあった?と聞いてみたところ、胃腸の調子が悪いと言うではありませんか。なんとなく胃がもたれて食欲がない。ものすごく痛いわけではないので病院も行ってない。とのことでした。仕事忙しいから疲れてるのかな・・・その時はそれで終わりました。

 

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慢性的に胃の調子がすぐれなかったり下痢になりやすい方、普段は胃腸の調子が良くても疲れたりすると食欲がなくなったり、暴飲暴食が原因で一時的に胃腸が弱る方、頻度や症状は様々ですが、胃腸に不調をきたし不安になっている方は少なくないと思います。

 

そして、そのような方のほとんどが、体質だから仕方ないと諦めていたり、そのうち治るかなと放っておいたりしているのではないでしょうか。

 

「健康な体は胃腸から」と言われていますが、胃腸が健康だと、身体も元気になり、心もハッピーになります。

 

なるほど!胃腸が健康だと元気になるのね。となりますが、ちょっと待って!

健康な胃腸ってどんな胃腸?

 弱い胃腸も強くなるの?

胃腸を鍛える方法ってあるの?

胃腸によい食べ物ってなんだろう?

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このような疑問がある方いますよね。

 

 

 

今回はそんな胃腸を健康にしたいけど、具体的にどうしてよいかわからない。という方必見!な情報をお伝えしたいと思います。

 

はじめに、消化器の仕組みと働きについて説明したいと思います。胃腸の正しい役割を知ることが、健康への第一歩につながると思います。

 

消化器の正しい仕組みと働きを知って、健康な胃腸を目指そう!

消化とは、食べ物の栄養分が体内に吸収できるまで分解することを言います。肛門から便をだすことも消化です。消化管とは、口→食道→胃→小腸→大腸→肛門まで続く一本の管のこと。そして、消化管に付属している器官(唾液腺、肝臓、胆のう、すい臓)をまとめて消化器と呼びます。

 

次に、それぞれの機能仕組みと働きについて簡単に説明したいと思います。

 

消化管(食道・胃・小腸・大腸・肛門)の仕組みと働きについて知ろう!

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■食道

25cm~30cmほどの長さがある管です。食べたものを胃に運ぶ働きをしています。食べ物を消化や栄養吸収する機能はありません。食べ物が逆流しないように弁の働きもしています。

 

■胃

食道から運ばれてきた食べ物を一時的にためておく袋のような臓器です。ゴムのように伸び縮みするので、食べ物が入っていないときはペチャンコ、食べ物が入ってくると膨らみます。

食べ物を消化して腸へ送り出す働きをしています。

 

■腸

栄養分を吸収する小腸と、水分とビタミンを吸収する大腸の2つに分かれていれます。

 

■十二指腸

25cm~30cmの長さです。胃で消化された食べ物が次に十二指腸に運ばれます。食べ物が十二指腸を通るとき、すい液や胆汁が分泌されます。

 

■小腸(空腸、回腸)

十二指腸から続く最初の5分の2の部分が空腸。残りの5分の3の部分が回腸です。胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、栄養を吸収します。

 

■大腸

全長約1.5mの管です。盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸の6つに分かれています。大腸は水分とビタミンの吸収、排泄物の貯蔵という働きをしています。

小腸で栄養分が吸収された食べ物の残りかすはドロドロの状態になり、上行結腸→横行結腸→下行結腸を通過します。その間に水分が吸収され、次第に固くなっていきます。

さらに、下行結腸→S状結腸と通過する間に、食べ物の残りかすは便のかたさになり、直腸にたまります。

 

■肛門

消化管の最後の部分です。便を排出する働きをしています。

 

ここまでが、口→食道→胃→小腸→大腸→肛門まで続く一本の管=消化管の説明でした。

 

食べ物を食べ、体内で栄養が吸収され、便となって排出される仕組み、なんとなくご理解いただけましたか?続いて、消化管に付属している器官について簡単に説明したいと思います。

 

肝臓・胆汁・胆のう・すい臓について知ろう!

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■肝臓

1,000g~1,200gの重さがある体の中で最大の臓器です。糖分、たんぱく質、脂肪分を分解して蓄え、必要な時にエネルギー源として供給します。

また、アルコールや薬、老廃物などの有害な物質を分解し、からだに影響をおよぼさないように解毒するという働きもしています。

肝臓は多くの役割を持っているので、たくさんの酸素を必要とします。酸素を運ぶため大量の血液が流れ込んでいます。

肝臓では、脂肪を消化するために必要な液体=胆汁が作られています。

 

■胆のう

約10cmの長さで西洋梨のような形をした袋です。50ml~60mlの胆汁を貯えています。胆のうは肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあり、食事をした時に胆汁を十二指腸に送る働きをしています。

十二指腸に送られた胆汁は、脂肪の消化や吸収を助けています。

 

■すい臓

約20cmの細長い形で胃の後ろにあります。

食べ物を消化するすい液を分泌し十二指腸に送り出す働きと、血糖を調節するインスリンを分泌し血液の中に送り出す働きをしています。

 

簡単ではありますが、消化器についての説明でした。

私たちの体の中では様々な臓器が頑張ってくれているのですね。ここで私たちになじみの深い胃と腸について、もう少し説明したいと思います。

 

健康な胃と腸

 

健康な胃は

・・・食道から食べ物が送られると、胃の上部分が膨らみます。

・・・食べたものは、2~3時間くらいで消化します。

・・・胃酸が分泌され、食べ物を溶かします。

・・・蠕動運動で胃酸と混ぜあわせ食べ物をさらに細かくします。

・・・ドロドロになるまで消化し、十二指腸へ送り出します。

 

胃の働きが悪いと

・・・胃の上部分が膨らみません。

・・・胃の下部分に食べ物がたまるので、すぐにお腹がいっぱいになります。

・・・完全に消化されないまま、食べ物は十二指腸に送り出されます。

・・・十二指腸は送られた食べ物を処理できず、胃に送り返します。

・・・その状態が胃もたれです。

 

健康な腸は

・・・胃でドロドロになった食べ物は、十二指腸を通ります。

・・・その時に、すい液や胆汁の分泌によってさらに消化されて小腸は運ばれます。

・・・食べ物の栄養分は小腸で十分に吸収されます。

・・・小腸で吸収されなかった食べ物の残りかすは大腸に運ばれます。

・・・大腸は水分とビタミンを吸収します。

・・・栄養分と水分が吸収された食べ物の残りかす、それは便です。

・・・便には、水分、食物繊維、種、脂肪分、腸壁からはがれ落ちた細胞、腸内細菌などが含まれています。

 

腸の働きが悪いと

・・・小腸が栄養を吸収しようとする働きをしなくなります。

・・・栄養が残っている状態で大腸に運ばれます。

・・・小腸では必要な栄養ですが、大腸では必要のない栄養です。

・・・大腸で腸内細菌の劣化がはじまります。

・・・腸内細菌が劣化すると、肌荒れや便秘になります。

・・・発がん性物質を発生する悪い菌があらわれるリスクもあります。

食べ物を消化して腸へ送り出す働きをしているのが健康な胃。小腸で栄養を吸収し、大腸で水分を吸収して便をつくる働きをしているのが健康な腸。ということになります。

皆さんの胃と腸はちゃんと働いていますか?

 

ズバリ!消化器とは

 

私もそうでしたが、消化器ってどこのことだとう?と思っていた方が、消化器とは、私たちが生きていくうえで必要なエネルギー摂取するために食べたものを、消化・吸収・代謝・貯留・排出する臓器たちのこと。

 

その臓器には、食道・胃・十二指腸,小腸・大腸,肛門,肝臓,胆のう、すい臓とかがあるのだ・・・ということを知っていただければ嬉しいです。

 

美味しそう!お腹すいた!と、何も気にせず欲望のままに食べたり飲んだりしていた私ですが、口から食道に食べ物が入った瞬間、私の体の中で一生懸命に働いてくれている臓器たちのことを考えると、無理させないようにしなくては・・・と思うのでした。

 

今回は、消化器の仕組み、胃腸の役割を知ることで自分の内臓を大切にしませんか。というお話でした。

次回は、内臓を大切にするのに体によい食べ物についてお話ししたいと思います。

最後に・・・・・

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少しでもおなかの調子が悪かったり、体がだるかったり、胃が痛くなるようなことがあれば、お医者さんに診てもらってくださいね。

 

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